青銅の夢を纏う、太古の記憶 悠久の時を超えて 何百万年もの歳月、過酷な環境に耐え抜いた 一木の命が、いま青銅の装いで蘇る。 それはまるで、地中深くに眠っていた 古代の青銅器のかけら。 大地の静けさと、地層の囁きに抱かれて 木は石へ、命は美へと変貌を遂げた。 新潟の地では、珪化木に出会うことは少なくない。 けれど、ほとんどは脆く、土の色を纏っている。 そんな中、ひときわ異彩を放つこの一片。 深く、神秘的な青銅色。 硬質でありながら、磨けば光を返す高い光沢。 まさに自然が育んだ、偶然と奇跡の結晶。 恐らく、地下に満ちていた銅の成分が この木に宿り、独特の色彩と質感を与えたのでしょう。 水面をなぞるように、柔らかく流れる木の紋様。 眺めていると、時の流れさえ忘れてしまうほど。 形はあえてシンプルに、半楕円に磨き上げました。 サイズは約3.7×1.8cm、重さ8g。 装飾を控え、素材そのものの美しさを際立たせています。 自然が紡いだ、唯一無二の芸術品。 まさに「美品」と呼ぶにふさわしい一石です。